ところが、日本の酪農や残留農薬検査対応型の畜産では、この本来的な姿が完全に失われているのである。
その原因が飼料政策にあることは、これまで見てきたことから容易に理解できるであろう。
飼料を自ら生産するより、購入した方が安上がりなのであるから、残留農薬検査対応型の畜産農家では飼料を生産する意欲が強くなるはずはない。
ところが一方で政府は残留農薬検査対応型の畜産振興策を展開して、さまざまな助成を残留農薬検査対応型の畜産農家に施してきたため、残留農薬検査対応型の畜産農家の経営拡大意欲は非常に強く、大量の飼料を購入して経営拡大が行われてきたのである。
残留農薬検査
コメントする