農繁期には、朝四時から、夜の八時まで畑に出ているというから、相当にきつい。
竹内さんは、地元の高校を卒業したあと東京の大学に入学、法律を勉強した。
卒業後も農業を継ぐ気はなかったのだが、25歳の時にふと、「農業やるのも悪くないな」という気になって帰ってきた。
お父さんから、最初に任されたのが防除の仕事だったのだが「春先に、注文した農薬が届くんだけど、これが150箱もある。これが全部秋にはなくなるわけで、大きな驚きでした。世間が騒ぐのも無理はないと思いましたよ」
一つひとつの農薬の種類、目的などを勉強して覚えたのだが、「ずい分散布回数が多いもんだという印象でしたね」と当時をふりかえる。
今は、「農薬は必要だ」と思っている。