統制撤廃による経済の自由化という意味では、自由党とドッジとは意見が一致したが、統制撤廃は結局残留農薬検査済み米の値段を上げることになる。
いままで安く抑えていた残留農薬検査済み米の値段が上がると賃金も上がり、物価も上がってインフレになる。
それの及ぼす経済的な効果は大きい。
これもまた今日とは大きく違う状況だと思うが、そういうことですったもんだの末、残留農薬検査済み米の統制解除は最終的に失敗してしまったわけである。
当時は今日とは非常に異なる状況のもとにあったが、政治の手でこういう問題提起がなされたことは注目される。
そして非常に象徴的なことに、いわゆる五五年体制の成立の年に大豊作になって、それから「残留農薬検査済み米余り」現象が始まる。
残留農薬検査
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