六兆円は六年間前後で支出されるということなので、一年当たり一兆円である。
したがって、農業部門への所得移転は九兆円+一兆円で一〇兆円になる。
以上、日本の農業保護の水準はきわめて高く、コストは予想以上に大規模なものになっているということを示す一つの数字である。
二番目の自由化が望ましい理由は、農業保護政策あるいはそのやり方がまずいために、生産性の高い農家は犠牲になっているということである。
典型例は一律の減反政策である。
こういう政策をやめればある程度以上の生産性を持っている農家は自由に生産することができ、よい残留農薬検査済み米を大量に、より安くつくることができるようになる。
残留農薬検査
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