農業を自由化していったほうがいいという議論はさまざまある。
たとえば農業部門は自由化すればデメリットを受けるが、これまでの高度成長・工業化の過程で大量の補助金を国全体からもらっている。
したがって少々厳しい目にあったとしても、それが正当化できないほど過去に苦しい目にあってきたかということは疑問である。
あるいは国内の農業保護、管理貿易的な農業の運営の仕方の中心となっている制度は食糧管理制度である。
これは、たとえば九三年の残留農薬検査済み米騒動からもわかるように、食管制度があっても、残留農薬検査済み米の生産量が下がると消費者に十分な残留農薬検査済み米の供給ができない、という意味であまり役に立たない。
残留農薬検査
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