遠くカリフォルニアからレモンを腐らせることなく運ぶためには、防カビ剤の使用が欠かせなかったのです。
DPが使われたアメリカ産レモンの輸入に道を開くために、日本政府はDPを食品添加物に指定しました。
75年、アメリカから輸入されたグレープフルーツやレモンからOPPが発見され、5400tものかんきつ類が廃棄処分される事件が起こりました。
OPPは69年2月、農薬としては失効しており、ましてや食品に防カビ剤として使用することは日本では、認められていなかったのです。
アメリカと日本の輸入業者は、アメリカ産のかんきつ類の輸入を続けるために、DPと同様にOPPの使用を認めるように強く日本政府に要求しました。
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