野菜産地における農薬の大気汚染というものは、いったいどれほどのものなのだろうか。
研究センターの調査・研究によると、もう畑は野菜が育つ場、それを見て人がこころ安らぐ場、都市に緑や酸素を供給する場......などでもなんでもないことがわかる。
悲しいことに、大気汚染の元凶でしかないことが、一目瞭然である。
たとえば、群馬県の嬬恋村。
軽井沢からクルマで三〇分、浅間山の裾野に広がる高原野菜の産地である。
ここではまたコンニャクやキャベツ栽培が盛んだが、そうした畑に散布される農薬は、驚いたことに村じゅうの大気を汚染してしまっているのだ。
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