しかし、先ほどからしばしばいうように、低所得国だけに限っていえぼ、依然として停滞的にとどまっているというのが一つの状況です。
これは1970年代での計算ですが、国全体の経済の成長力が高いほど、国民の栄養水準の向上が明確にあらわれていることを示しています。
ここに書いてありますように、「DES」という言葉があります。
これは、食物熱量供給量、ダイエタリー・エナジー・サプライの略ですけれども、このDESを経済の成長率と絡めてみていくと、開発途上国九〇ヵ国を調べてみますと、1人当たりのGDP(国内総生産。国民総生産〔GNP〕から海外からの純所得を差し引いたもの)の伸び率が高い国のほうがDESが増加している。
つまり、一人当たりの栄養水準が改善されている。
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