1970年代に世界の各地で熱波、水不足、多雨、低温といった気象1天候が頻発して、世界の食糧需給に混乱を与えました。
このため、これらの気象災害のもとになった危険気象を異常気象とよぶようになりました。
大きな気象災害によって食糧生産が大きな被害を受けたのはなにも1970年代に限ったことではありません。
すでに説明したように、一九三〇年代には70年代以上に大きな被害が地球上で発生しているのです。
異常気象という言葉が日本の社会に定着したのは、食糧需給がタイトになりエネルギーショックもあって世のなかが少し騒然となった1970年代になってからです。
この言葉の普及・定着にマスコミが寄与したのは事実ですが、その内容については若干不明のままのように思われます。
混乱のなかで広まってきた異常気象の内容をわかりやすくするために、世界気象機関は異常気象をつぎのように定義しています。
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