業績も九三年12月期を底に回復基調をたどり、九六年12月期は過去最高の増収増益。
売上高の六〇%を占める、主力のロイヤルホストの既存店売上高も着実に伸びている。
江頭匡一会長は組織型経営への脱皮を目指し、九一年に代表権を返上したが、九三年に代表権を持つ社長を兼務。江頭氏は九四年4月に社長から退いた。
「なたで切るような荒業」(稲田社長)でリストラ(事業の再構築)に取り組んだ。
設計建築担当役員として陣頭指揮をとり、一店舗当たりの出店コストを九一年の一億九〇〇〇万ロイヤルの業績と設備投資に目新しさのある期間限定メニューを波状攻撃的に投入。
チェーン展開をしながらも、専門店のこだわりを見せる江頭イズムの再確認が、ロイヤルの業績回復策の根幹と言っても過言ではない。
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