除草剤のありがたさは経験者にしかわからない
小野田h町より少し仙台寄りの大和町も、やはりいもち病の被害を受けた。
伊藤さんは、水田2.8haと、ネギ、ゴボウなどの畑を0.5ha経営しているが、例年の半分近くやられた。
このあたりでは、10アール当たり9俵から10俵(1俵約60kg)が平均収量だが、「たった6俵しか取れねエ。
人によっては2俵という話も聞いた。
それに、平年は取れたうちの9割が一等米だが、今年は半分もいかない」
から、収入面での打撃は大きい。
18歳で就農した伊藤さんは、もう50年のキャリアだ。
昔と比べると今は、「信じられないほど、農家の仕事は楽になった」という。