2017年10月アーカイブ

農薬の管理(残留農薬検査)

ただ、誤飲などを防止する意味も含めて、農薬の管理をきちんとする必要はあります」

福田さんは、使い方で毒にもクスリにもなる例をいろいろあげてくれたが、X線の例をここに紹介しておこう。

「X線自体は非常にキケンです。発ガン性があって皮膚ガンを作る。しかし、だから使用禁止にしようとやめてしまったら、人類にとっては大変なことになる。X線のおかげで、数えきれないほどの命が助かってきたし、将来別の技術が発明されるまでは、これからも助けられるはずです。人類は、X線と上手に付き合って、害を出さずに利益を享受しているのです。農薬についても、是非そのように理解してもらいたいものです」



残留農薬検査

農薬は安全か聞いてみた。

この問題に詳しい、残留農薬研究所理事長の福田秀夫さんに話を聞いてみた。

「安全です。ある物が"安全だ"という時には、使おうとするものの性質をよく知り、その上で上手に使う、ということが基本であるはずです。それができれば安全だし、できない時には危険ということです。言い換えれば、安全性という言葉と危険性という言葉は、まったく同じことを右から見るか、左から見るかの違いだけなんです」

うまく使えば安全、と言っても時々事故が起ったり、自他殺に使われたりします。

「危険性というのは、農薬なら『農薬の持っている固有の性質(毒性)x農薬を浴びる濃度(暴露濃度)×浴びる時間(暴露時間)』で決まります。

毒性の強さはそのものの固有の性質です。

残留農薬検査

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