2018年9月アーカイブ

製茶工場は協同方式で運営

荒茶の段階でも、まだ水分は5%位残っていて、乾燥は十分でないし、形も不揃いである。

これを仕上げ加工にかけたうえで、茎や粉を選別して、やっとできあがりである。

これをブレンドして香味を調整したものが、茶箱に詰められる。

当然のことながら、かつては手作業で行われていたが、今はほとんどが機械化されている。

これだけの工程に必要な機械は、個人ではとても揃えられないし、効率も良くない。

各農家が協同方式で製茶工場を運営している。

掛川の製茶工場に所属している角皆さんと西川さん、製茶工場に属している鈴木さんに、農薬使用の実情を聞いてみた。

まず3人が口を揃えたのは、「農薬なしではお茶は作れない」ということだ。

「肥培管理きちんとすれば、虫は必ずつく」ということ、主力品種の「やぶきた」は炭そ病に弱く、そのための防除が必要なことが強調され、「無農薬は考えられない」という点で一致した。


福島市東部の岡山地区は、県内でも有数の野菜地帯である。

○○さんは、ホウレン草30ha、きゅうり17haなど野菜を56haと水稲40haの専業農家だ。

農業は○○さんで三代目。

30歳になる息子さんがいるが、「後を継ぐ気も継がせる気も」なく、農作業は繁忙期のごく一時期を除いて奥さんと二人。

「規模拡大して効率化したいとは思っているが、労働力には限界がある。いつまでもオッカアと二人じゃできねぇから、いずれいちご作りやってる人にでも貸すか」と考えている。

きゅうりは、約3分の1がパイプハウスでの栽培だが、これは、労働力を分散させるため。

「日中に収穫して、夜は箱詰めをやる。夜明けの少し前に仮眠して、明け方には出荷する。眠るヒマなんかほとんどなくなるんだ」

こういうスタイルでやっているから、農薬使用は不可欠だ。



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