登録保留基準は0・05PPmですから、なんと1000倍になっています。
しかし1000倍にした理由は、厚生省はもちろん農水省や環境庁からも一切説明がありません。
いずれにしても、厚生省が設定した残留農薬基準値の現状からは、日本独自の安全評価データに基づく判断があったとは考えられません。
フェニトロチオンなど、多くの農産物の残留農薬基準が、コーデックス基準にまさに右にならえとなっているのが、1目瞭然です。
厚生省の計画では、あと100あまり追加して合計2百数十品目の農薬に残留基準が設定される予定です。
農薬の残留基準が設定されること自体は好ましいことですが、食習慣の異なる日本の基準に、外国の基準をそっくりそのまま持ち込むような厚生省のやり方は納得できません。
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