野菜の産地間競争が激しくなってきて、いかに他産地よりも流通機構にウケるか、ということが、重要な販売戦略となった。
だから各産地では、野菜・果物の外観を農薬処理によって、綺麗にすることに腐心してきた。
あきれかえったものである。
たとえば、ナス。
多くの産地では、収穫後のナスを有機リン剤のパラチオンの水溶液にザブンと浸していた。
こうすると、ナスの紫色がいっそう鮮やかになったからだ。
また、メロンは、収穫時期が近づくころ、有機リン剤で何度も拭くと、表面の網目模様がじつに鮮やかに出た。
恐ろしい話である。
コメントする