食料の分配機構というのは、皆さん若いですから知りませんが、たとえば戦後間もなく、あるいは現在の南の国々というような問題を考えてみた場合におわかりのとおり、たらふく食ってーたとえぼかつてのフランスのルイ一四世ではないですけれども、のどへ手を入れて吐いて、さらにまた食べたという民族がいるかと思うと、一方にはまったく食べられない、飢餓線上にいる人々がいるというのが分配なわけです。
これは大変難しい問題を含んでおります。
やはり、安全であってかつ安定的に供給するということが必要だ。
しかる後に、やはり安いにこしたことはないということで、私は、三つの「安」というもののプライオリティーもこの順番で、一番高いのが「安全」、二番目が「安定」、三番目が「安価」ということになるだろうと思います。
これが私がいうところの国民経済的な視点というわけでございます。
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