もちろん、この国民経済的な視点で物をいう方の中には、一方的に効率性とか、生産性の観点からのみわが国の食料供給システムを問題とする人がおります。
しかし、それは間違っている、非常に部分的なとらえ方でしかないだろう。
効率性というのは、はっきり申しますと、時間に関する合理性でございます。
時間に関する合理性とはどういうことか。
できるだけ時間を使わないで、それで物をつくればいいという発想でございます。
ですから、「安かろう、悪かろう」という発想にもつながるわけでございまして、これは大変危険な、工業の論理の援用であろうと私は思います。
同じことは、生産性についてもいえます。
生産性というのは、分子分母の関係で考えてもらえぼわかります。
たとえば農業における労働生産性などということを軽々に申す人がある。
これは大変問題でございます。
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