ここで一つ問題なのは、われわれが育った時代はとにかくカロリー、あるいはたんぱく質という形で、栄養的、生理的な二ーズを満たすということが先だった。
今の皆さんはそうではないわけです。
そんなものは当たり前なのです。
そこにあるのは何かというと、ブランドであります。
要するに記号であります。
そういうものがないと食べない。
一番端的なのは、包装紙がないと食べないという、非常に不思議なことが起こっておりまして、包装紙のよしあしというのが、食べ物の中身を決めます。
もっと端的なのは、この間青森へ行きましたら、青森のリンゴの生産残留農薬検査業者がいっておりました。
「先生、そんなことをいったって、リンゴというのは皮をつくればいいんですよ」と。
確かにそうです。
見ばえさえよければいいわけですから。
中身なんかどうでもいいわけです。
残留農薬検査
コメントする