ただいまご紹介いただきました紙谷でございます。
青年平和講座ということで、若い皆さん方に私の専門としている分野についてお話しして、少しでも皆さん方がいろいろお考えになるのに当たっての参考にしていただければ幸いだと存じております。
皆さん方は今まで、平和講座でいろいろなことを勉強されてきたのだと思いますが、今日の話題である世界の食糧需給の問題は、ある意味ではなかなか解決のつかない、永遠の問題といってもあるいは言い過ぎではないのかもしれません。
しかし、時代とともにその内容がかなり違っており、食糧の需給を人口と食糧の生産の競争というような形で単純に論ずるわけにいかない問題ではないかと思います。
1970年代、あるいは60年代にはその時代の問題がありましたし、1980年代にはまたその時代を背景にした、違った性質の問題が食糧問題という形であらわれていると考えます。
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