すかいらーくがイズミ農園と共同で九六年4月から事業を開始した、有機野菜の卸売会社、いずみ(東京.武蔵野市、横川寛社長)。
イズミ農園が手掛けていた卸売り機能を全面的に移管、年間に三六億円の取扱高を見込む。
イズミ農園は契約農家の拡大と生産指導に特化し、品質向上と供給量アップの一石二鳥を狙う。
生産者側が、すかいらーくグループと手を組むことにした最大の理由は取引条件にある。
相場の動向にかかわらず、品質と量が保証されれば、事前に契約した金額で全量を買い取るという内容だ。
「生産者にとっては安定収入が保証される極めて有利な条件だった」(茨城県でホウレンソウを生産する浅野仁一氏)。
さらにスーパーや一般の青果店の店頭に並ぶ野菜、果物は形やサイズなど細かな規格の縛りがあるが、すかいらーくグループの場合は調理用として使用するため、形のふぞろいや色などの見栄えはほとんど問題にされない。
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