関税割当制度 その2(残留農薬検査)

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しかし,低い1次税率のもとで輸入が始まり,輸入が関税割当の増加に応じて,国内消費の3%から5%に増えることは間違いないでしょう。

当初の30万トソ程度から,50万トン程度に増えると思われます。

高い2次関税のもとでどのくらいの輸入があるかは,次のような数多くの要因に左右されましょう。

(1)輸出国の輸出余力と輸出努力。

(2)輸入米と国産米の相対的競争力の動向。

(3)消費者の嗜好とそれに対する内外の対応。

(4)国内生産の動向。

(5)セーフガード措置の発動
2次関税率は1986年のコメの内外価格差に基づいて算定されます。

1993年10月現在,外国のコメの価格が,凶作による日本の緊急輸入のため急上昇して,内外価格差が減少しました。

したがって,1986年基準の2次関税率は現在の内外価格を大きく上回る禁止的に高いものになりましょう。

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このページは、-が2014年12月12日 14:49に書いたブログ記事です。

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