2013年11月アーカイブ

飼料に関していえば、この法律が制定された年に、飼料の大宗であるトウモロコシは、すでにAA品目であった。

その後も自由化の流れのなかで、飼料原料は次々にAA品目となった。

たとえば、飼料用大豆は1960(昭和35)年に、トウモロコシと代替性のあるコウリャンは1964(昭和39)年に自由化された。

すなわち、飼料に関していえば、非常に早い時期から自由化されていたのである。

輸入数量に制限があったのは、食管法に規定されてきた麦類だけであった。

農産物貿易についてはで明らかにしたが、今日、これを規定するものは、為替管理法である。

この法律は1949(昭和24)年に制定されたが、1950(昭和25)年までは、戦時・戦後の統制経済下にあり、物資不足の状態を解消するため、輸入税はすべて免除されていた。

ところが、朝鮮戦争を契機に経済が復興の兆しを見せ、自由経済体制に移行するとともに、貿易に対しても新たなルールが取り決められた。

それがこの法律である。

濃厚飼料に占める配合飼料の割合が高いことである。

濃厚飼料供給量が800万トン弱といまだ少なく、輸入濃厚飼料も244万トンであった1960(昭和35)年には、その割合は36.3パーセントであったが、2000(平成12)年では88.2パーセントになっており、近年、飼料構造に若干の変化が見られるようになってからも配合飼料の占有率は高まっている。

これが何を意味しているかについては、飼料政策の展開を見ていくなかで明らかになるであろう。

その結果、細胞を損傷したり、細胞の分裂に影響を与えます。

分裂の頻度が高く、形態や機能が未分化な細胞ほど影響を受けやすくなります。

したがって造血組織や生殖組織が影響を受けやすいわけです。

また、遺伝子が傷つけられガンや白血病などの原因となります。

影響を受けやすい、乳幼児や子供、妊婦に対する配慮がない点も問題点のひとつです。

放射能で汚染された食品を食べると、放射能を持つ元素が体の各組織に取り込まれます。

セシウムは全身に、ストロンチウムやコバルトは骨に、プルトニウムは骨、肝臓に取り込まれ、体の内部から放射線を出し続けることになります。

放射線を浴びると、体の組織を構成している原子と原子を結ぶ結合が切れたり、電子がはじき飛ばされてイオンやラジカル(反応しやすい電子がある有機化合物)ができたり、活性酸素が生じたりします。

放射能で汚染された食品が危険なのは、体の内部で、放射性同位元素から出る放射線で被曝が起こるためです。

放射性同位元素は、放射線を出しながら安定な原子に変わってゆきます。

放射能の減り方(強さが半分になる期問、半減期)は遅いものが多く、ストロンチウム90の半減期は2&8年、コバルト60は5.3年、ヨウ素131は8日、セシウム137は30年、プルトニウム239では半減期は2万4100年になります。

汚染された輸入食品では、減り方が遅い元素が問題となります。

水銀、カドミウム、PCBなどがあります。

それぞれに歴史があり、水銀は水俣病の、カドミウムはイタイイタイ病の、PCBはカネミ油症事件などの食品公害を契機に、70年代はじめに基準が設定されたものばかりです。

そのほかに、カビ毒であるアフラトキシン、貝毒、放射能などに基準が設けられています。

しかし、これら以上に毒性が強いダイオキシンに、食品への規制がありません。

ところが、ヨーロッパの国々では事情が異なります。

1999年ベルギー産の鶏肉、鶏卵のダイオキシン汚染問題が起こりましたが、日本では基準はもちろん、輸入食品のダイオキシン検査体制がないため、独自の対策がとれずベルギー政府やEUの情報に頼らざるを得ませんでした。

食品に「これ以上は入っていてはならない」として、基準が決められているものにどんなものがあるかご存じですか?残留農薬や食品添加物、ホルモン剤や抗生物質等の動物用医薬品などに基準があります。

しかしこれらはいずれも危険を承知しながら意図的に使っているものばかりです。

そうではなくて、食品中に混入しては困るような環境汚染物質ではどうでしょうか。

食品中のダイオキシン濃度に規制があるのですか。

食品中のダイオキシン濃度の限度は決められていません。

食品にダイオキシン規制の基準を設定すべきとの意見は、ダイオキシン類対策特別措置法を制定する過程や、国会での法案審議の中でも主張されましたが、政府は耳を貸しませんでした。

現在、日本では国や自治体は輸入、国産、いずれの食品についてもダイオキシン検査の義務がありません。

厚生労働省や自治体が食品中のダイオキシンを検査し、高濃度のダイオキシンが検出されたとしても、流通がストップしたり、廃棄処分をするなど行政的な措置はとらない仕組みになっています。

ダイオキシンの毒性に対する国民の関心と不安が高まる中で、96年旧厚生省は、それまでの評価指針ユ00pgを改め、TDIを10pgとしました。

ドイツに遅れること=年です。

一方世界保健機関(WHO)は、TDIを1~4pgに厳しく設定し直しました(98年)。

4pgは当面のTDIで、目標値を1pgとしました。

WHOの決定に後押しされて、政府はようやく99年にTDIを4pgとしました。

また、2000年にはWHOと同様コプラナーPCB(co-PCB)をダイオキシン類に加えました。

世界の情勢はダイオキシンの規制をさらに厳しくする方向です。

WHOヨーロッパ委員会は、2001年=月、ダイオキシンやPCBの削減戦略を採択、「人が摂取する量をEU食品科学委員会により勧告されたレベル(1日2pg)以下にする」としました。

これまでのTDI4pgの2倍厳しい基準です。

このアーカイブについて

このページには、2013年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2013年10月です。

次のアーカイブは2013年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。